ディジタル制御工学(後期2単位 3年次) 担当者 松岡 毅

 

               


概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 マイクロプロセッサやDSPなどのディジタル演算素子の発達により、制御システムの実現はディジタル演算によることが一般的になっている。このようなシステムをディジタル制御システムという。本科目では、線形時不変な制御対象および制御演算と一定時間間隔のサンプリングとからなる基本的なディジタル制御システムについて、その基本概念を理解し、解析、および設計を行う手法を習得する。

本科目においては、基本的なディジタル制御システムについて、次に示すことがらを学習目標とする。

(1)     基本的なディジタル制御システムの構成について理解すること。

(2)     ADDA変換について理解すること。

(3)     Z変換ついて理解すること。

(4)     システムの制御要素について理解すること。

(5)     システムのパルス伝達関数について理解すること。

(6)     システムのブロック図による表現について理解すること。

(7)     システムの安定性をはじめとする諸特性について理解すること。

 

授業計画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

授業は別表に従って進める。後述のテキストを用いて授業を行い、最後の講義時間には全体の復習として演習を行う。

 

評価の方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 定期試験のほか、出席状況、学習態度などを考慮して評価する。

 

テキスト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

中野道雄監修 松尾芳樹著 ディジタル制御(昭晃堂)

 

参考書・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

前田肇著 信号システム理論の基礎(コロナ社)

相良節夫ほか著 ディジタル制御の基礎(コロナ社)

小郷寛ほか著 システム制御理論入門(実教出版)

木村英紀著 ディジタル信号処理と制御(昭晃堂

古田勝久著 ディジタルコントロール(コロナ社)

森下巌ほか著 ディジタル制御工学(オーム社)

前田肇著 信号システム理論の基礎(コロナ社)ほか

 

履修上の留意点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 制御工学I、制御工学IIの内容に習熟しておくこと。

 

後   期

ディジタル制御システムの構成

AD変換器とサンプラ

DA変換器とホールド

ディジタル信号の仮想インパルス列表現

Z変換の基本概念

Z変換の性質

逆Z変換

離散時間制御要素

演算子の置き換えによる離散時間制御要素

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パルス伝達関数

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システムのブロック図

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システムの入力応答

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システムの安定判別

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演習